下腹部痛は妊娠初期、生理前などに起こりますが虫垂炎、ヘルニア、子宮外妊娠、流産など深刻な病気が原因の場合があり決して侮どることは出来ません。下腹部痛の基本的な知識を身につけ万が一の場合に備えましょう。
下腹部痛は妊娠初期や生理前によく起こりますがその他の病気から来る場合もありますので慣れているからといっておろそかにしていてはいけません。そもそも下腹部痛とは下腹が痛くなる症状ですが、下腹部痛の原因となる病気には子宮、卵巣、卵管の病気、膀胱、腹壁の炎症、虫垂炎、ヘルニア、子宮外妊娠、流産など非常に様々です。性器は下腹部骨盤内におさまっている関係上、婦人科の病気からくる疼痛は、ほとんど下腹痛と腰痛になってあらわれるようです。下腹部には腸、膀胱、尿管、腹膜などが存在しますが必ずしも痛みの場所と臓器の場所が同じであることにはなりません。下腹部痛といっても、なんとなく漠然と下腹部が痛かったり、胃のほうに痛みが来たり、肛門に痛みを覚えたりと様々です。下腹部痛は特に女性には下腹部体の異常を告げるサインですので絶対おろそかにせず、下腹部痛の場所、持続時間と痛みの起こり方、鈍痛か激痛かなどの痛みの種類、どのようなことをすると痛みが強くなるか?和らぐか?医師に報告してみてください。
下腹部痛は妊娠初期に良く見られます。妊娠初期は腹痛・下腹部痛といったおなかが張る症状が気になります。多くの方が妊娠初期の頃よくおなかが張ることが多いようです。妊娠発覚前でも下腹部痛が起こります。赤ちゃんがお腹の中で成長するために胎盤ができてきたり子宮の中が変化してきます。そのため子宮のまわりの筋肉が引っ張られ痛みを感じることがあります。以下妊娠初期の下腹部痛の原因となるものです。
○円靭帯のつれなど、おなかが大きくなることで起こる生理的な張り・痛みが下腹部痛の原因となっている場合があります。この場合1時間程横になって安静にしてください。治まれば心配はありません。
○切迫流産が下腹部痛の原因・・・いつまでも張りや痛みが治まらなかったり出血がある場合は切迫流産の疑いもあるので早く医師に診てもらいましょう。
○便秘が下腹部痛の原因の場合もあります。妊娠初期には今までと違う体になっているので急に便秘体質になる方もいるでしょう。数日間便通がないと思われる場合は便秘による下腹部痛も疑ってみましょう。食物繊維や水分を十分にとって食生活で便秘を解消してみてください。
下腹部痛は生理前にも起こります。生理前になると「イライラ・下腹部痛や張り・眠気・太る・むくみ」等の不快な症状が現れます。これらを「月経前症候群(PMS)」と言います。はっきりした原因は不明ですがホルモンの変動が関係していると言われています。下腹部痛は生理前だけでないです。生理の1日目、2日目に下腹部痛や圧迫感、腰の痛みや重さ、頭痛やめまい、吐き気など月経時につらい症状が起きることを「月経困難症」と言います。生理痛のことですね。子宮が経血を押し出そうとするとき子宮が収縮するためスムーズに経血が流れない。その時痛み(下腹部痛など)が起ると言われています。若い女性は子宮が未発達で頚管が細く管自体も硬いです。子宮も小さいので個人差はありますが痛み(下腹部痛など)や不快感を起こしやすいのです。このような生理痛(下腹部痛など)は年齢とともに軽減します。また、心理的なことが原因になっている場合や子宮の病気がある場合もあります。